以前、マクベスチャート(カラーチェッカー)欲しいけど高いと呟いたら、安いのあるよと言うお話を頂いたことがあります。
お礼が遅くなってしまいましたが、MIPI 4-laneを引き出せる素敵な基板の頒布ありがとうございました。
— timit (@timit3) 2025年7月13日
自分が使ったカラーチャートはSpyderCHECKR24という1万円しない安物ですが、リファレンス値は公開されているので正しく使えばこの程度の色補正は可能です。https://t.co/wr7igSHcCT
今回は、照明環境の話です。
画像処理開発していると、カメラで対象が綺麗に写らず「ドーム照明ほしい」、「同軸照明欲しい」、「積分球欲しい」、となりがちなシーンはしばしあるわけですが、個人ではスペースも金額も辛いので、何かないかなと思っていたらスマホ向けの撮影ボックスなるものがあることを知ったので買ってみました。
私が買ったのはナカバヤシ株式会社さんの SAC-BOX04 という製品になります。探すと他にもいろいろなものがありそうです。
こんな使い方をしております(まあMNISTには要らないけど、例として(笑))。

多くの場合一般家庭にあるような照明環境ですと、照明が一部だけ鏡面反射で強く光ってしまい均一な画像が撮れないという事がよくあります。身近な例だと「口座を開くのにマイナカードの撮影認証がうまくいかない!」などがその典型でしょうか。
ですのでなるべく、360度全体から間接光を当てたいという要求が出てくるわけです。
これを極めてちゃんとやる場合は、積分球と言うランバート反射(すべての方向に一律に反射する)特性に近い素材で物体でドーム状に覆って、それを経由して間接光を当てるという装置を使うそうです。
そうでない場合でも被写体に対してなるべく360度すべての方向から均一な光がやってくるようにするとムラのない撮影が可能です。
この場合の条件は
- 直接的な反射光が入る角度に光源を置かない
- 間接光を反射してくれる対象はなるべく全方向にある
のような事をなるべく実現したいわけです。
その場合に撮影ボックスがとても便利そうに思いました。
本来の用途としては、メルカリとかヤフオクに出品するものを撮影する用途だと思いますが、個人や小さな研究室レベルの画像処理の研究でも案外便利そうな気がします。
で、届いたものを開けてみたのですが。

なかなかコンパクトです。

持ち運び用の袋もついていました。
照明はLEDのリング照明で、薄いのでコンパクトにしまえる理由がわかりました。
LEDむき出しなので何かしらディフューザーになるものを追加で加工しても面白いかもしれません。

USBを電源とするようで、輝度や色合いをリモコンで調整できるのもいいですね。

背景のシートも複数色あって便利そうです。

真上に穴も開いていて、リング照明の中心からも撮影できるようです。

近年は AI の学習の為の撮影を行う人も増えていると思います。
もちろん AI自身に写りの悪い画像に対する耐性を持たせたいケースももちろんあるかとは思うのですが、そうではなくもっと画像の持つ本質的な情報を学習させたいとき、綺麗に対象が写っていないというのは研究の本来の目的からすると遠回りになってしまいます。
こういったグッズをうまく活用するのもいいなと思った次第でした。
ちなみに私の作ったカメラをスマホで撮ってみたら、本来の用途通り結構きれいに写りました。

たまにこういうものを買ってみると楽しいですね。



